2.
なんと、奴は大声を出しながら私を追いかけてきたのです。私は焦燥感に煽られました。なんせ、学校の後輩とか近所のおばさんとかジョギング中の無駄に暑苦しいおじさんとかいっぱいが私と奴に注目し井戸端会議中のおばさん達までこっちを向きました。無駄パニックです。パニくってる間に奴は私との差を縮め横にいました。
初対面のはずなのに何故、執拗に追ってくるのか?分かりません・・・。理解不能です!遂に私は話しかけてしまった・・・!
「なぁ、なんで追ってくるんだ?」 奴は大声ではなく普通の声でしゃべりました。
「追ってきてなんかいねぇよ。たまたま、息切れ起こして止まったらおまえがいたんだ。」 ・・・何かがおかしい。
「じゃあ何故、私を待たせたんだ?偶然じゃないだろう?」 「あんたのことどっかで見たことがあるんだ・・・。」 だから呼び止めるって・・・。自己中心的な奴には付き合え切れん。私の脳内シミュレーションと予測機能、ZERO SYSTEM の演算により、無視及び観察を決め込みました。
しかし、奴は懲りずに質問攻めをしてきます。しょうがなく、適当にあしらう事にして情報操作を開始しました。
「どっかで見たことがあるって言っても、俺はおまえを見たことがないぞ?」 「あんた、背の高い女の人と一緒にいた人だろう?分かるぞ!名前に「ま」が付くだろう!」 確かに「背の高い女」と言うのは従姉妹だろう。「ま」も合ってる。ただ、従姉妹の名字は俺の名字と違う。馬鹿だな。だが少し danger zone signal に介入しているな・・・
。「確かに一緒に歩いていたのは従姉妹だし、「ま」も合ってる。おまえの名は?」 「俺は「佐藤大輝」だ。あんたの名前は?」名乗りやがったよ!正直だなオイ。
「俺の名前に一部を知っているなら、名前を当てて味噌漬け?」 この惰性な社会に置いて名乗るなんて馬鹿としか言いようがない。もし、名乗られても私は匿名・・・VARISだと言うことにしておけ。ワトソン君。
「う~ん・・・(考え中」 こいつ本気で考えているっ!投げ出すかと思ったよ・・・。
「やっぱり、教えろー!」 前言撤回。こいつ、私の考えを裏切った上に生徒手帳を掻っ払おうとしている!手が邪魔だ!どけ!どくんだ!(乱闘中)
「素直に考えろ!おまえはどこに住んでいる!」 「○○町だ。おまえはどこだ?」 「教えない(はあと」 そして、乱闘(いい加減にしなさい!) まぁ、奴の大体の情報は収得した。
「くそぉ!当ててやる!おまえの名前は・・・松村だ!」 「違う」 「・・・ま、松下!」 「違う!」 「あの女の人は「椿」じゃなかったけ?」 「残念ながら、椿という名字じゃない。他を当たってくれ。」 「じゃあ、椿にしろ。」 「馬鹿か?」 「馬鹿だよ」 と言う会話を続け、不毛の内に、奴の学校までつきました。なかなか当てられない猿は悔しそうに、じたんだ踏みながらヤケクソになりながら名字にも、人にもなりそうにもない単語を連発し、
「最近の小学生って本当に馬鹿なんだな」と改めて感じさせてくれました。
3.
奴は校門の手前に来ると辺りにいた「植木」(?)と言う人物に向かって、
「この人の名前はねぇ、馬鹿って名前なんだよ!」と、当たらないからってふてくされ始めました。なかなかの口上手なんだけれども仕事下手。っていうか。この猿、私に向かって口が悪くないか・・・?ムカツク野郎だ。そういえば、最初からこの言葉遣いだったような気がしてならない。〆てやろうかと思いましたが、警備員さん(優)が注意してくれました。植木という人物も弱腰ながら
「ダイちゃん、目上にむかって失礼だよ・・・。」と注意しました。ですが、奴は聞き入れません。
「猿ってやっぱり馬鹿だったんだな・・・。」と、考えさせられるような感じでした。親の顔(チンパンジー?)が見たくもない!そして、あいつは学校に行きました。
あえて言おう。「カス」(サル)であると!
なかなかの不快感。不愉快でした。多分、活性酸素が僕の体内に精製されているようです。脳細胞も急速に死滅してきています。「苛立ち」というものです。
今日は憂鬱でした。
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