僕はお空を見ていました。
暗雲が立ち込み、雨の降っている悲しそうなお空を見ていました。
少し黒い灰色のお空は言いました。
「なぜ、なんだろうね?」
僕は首を大きく旋回させながら答えました。
「晴れないからだよ。」
お空は涙を地上に降らせながら項垂れていました。
やがて、泣き疲れたお空は眠ってしまいました。
それを見て僕は黄昏れてじっとお空を見ていました。
お月様がそんな僕を眺めていました。
お月様は僕の目を見て言いました。
「何が面白い?」
僕は何でもないのだから困惑しましたが、
「面白くないから美しく懐かしいのかな?」
と、返答しました。
お月様は面白くなさそうで
「黄昏れているのは。なぜ?」
「運命の徒?」
さすがに、僕の行動の意味を質問されたので戸惑い、
「わからない、なぁ・・・。」
と、韻を踏んで答えてしまいました。
お月様は最後にこう言い残して消えました。
「風邪を引くなよ・・・。」
僕は考えていました。
真実を伝えるのは何か。
心を変えてみたいのは何故か?
それより。
変革を真実にしてみたら?
ほど、遠いお話。
僕の今の心は悲しみ。
儚くて消えそうで明日になったら忘れてしまっている痛み。
みんな、真実の前に呆然としている。
頭がどうかしているくらい愚かしい。
頭が腐ってしまえば楽なのに。
「目が回って、身近な事に手が回らないんだよ。」
お天道様は言いました。
「表と裏があるように真実と陰謀は表裏一体。」
「何が言いたいの?」
「真実なんて、ない。」
ガラスの破片が抉る。
刃葉は肉を切り裂く。
涙は僕の首を括る。
かなしぃなぁ・・・もう・・・。
そこまで言わなくても良いじゃない?
誰も分からず噂だからこそ。
話し合う。
客観的が一番楽だけど、味方を変えれば人殺し。
明日は雨。しとしと降っている。
そのような気がする・・・。
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