頭が痛い。
何かに殴られたように痛い。
何かにぶつかったように響く。
何かに伝播したように広がる。
痛みが増してくる。
我慢できる程度なのか?すでに授業を聞かず、板書せず。
ただただ、そこにないものをあるように見つめていた見にこらえている。
一過性じゃない。連続性のあるこの痛みはなんなのだろう。
すでに一限の体育から続いている。
あの時、学校体操に組み込まれている跳躍を行った。
ただそれだけなのに━━━止まらない。
連続して起こるめまいに俺は参っていた。
脳の構造は知らないが大脳らへんが死んでいく気がした。
黒くなっていくような気がする。腐っていくように感じる。
窓の外の木々はとても緑で新鮮だが、ここにあるのは気持ち悪さしかない。
単に二酸化炭素を吸っているのか、それともこの頭痛は俺の持病なのかもしれない。
そして眠くなっていく。先生に目をつけられたら大変なのに。
そんな難しい事を考えていたら腹まで痛くなってきたような気がする。
吐き気がしてきたので俺は寝ることにした。
英語教師氏ね・・・バタッ
これほどむかついた奴はいるだろうか。
「本気を出すっていうのは日頃から本気を出していないと駄目だ」
なんていうものだから俺の頭痛は加速していく。
そして、授業中に関係ないガソリンの値上げの話とか・・・嫌がらせにしかきこえない。
そんな意識朦朧。まさに夢中・・・が霧中に急変したのは次の瞬間であった。
「はい。それじゃあ~~。(俺の名前)ここ答えろ。」
こいつは眠りを妨げたいらしい。教師は皆同じ思いであろうが俺には関係ない・・・ねむい。
「Shouldの原型はなんだ?」
・・・焦った。眠気が吹き飛ぶ。
「・・・Shall?」
「ハイ正解。」
そして俺は寝た。机で。風に当たりながら。
起きたら昼休みだった。
PR